う蝕【予防(飲食)】

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このページはう蝕の情報をいろいろ集めています。乳前歯部の歯冠や歯頸部が帯状に侵食されるう蝕を環状う蝕という。上記二つとは別の理由で発生するために区別される。口腔ケアの不徹底などが原因となる。予防口腔衛生状態を良好に保つことが齲蝕予防の第一である。このために自分でできるパーソナルケアとして、主に1日最低2回のブラッシングと最低1回のデンタルフロスなどによる歯間清掃がある。歯科で行うプロフェッショナルケアと...
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う蝕 | 原因 | 症状 | 分類 | 発生状況 | 治療 | リスクファクター | 乳歯に特徴的なう蝕 | 予防 | 予防(飲食) | 虫歯を題材にした作品 | 脚注 | 関連項目 | 外部リンク

予防(飲食)

遊離糖類は、砂糖だけでなく単糖類、二糖類、はちみつ、果汁、シロップも該当する。世界保健機関(WHO)の2003年の報告では、砂糖の摂取量が少ない場合、虫歯の発生が少ない。同WHOの報告で、酢や炭酸、クエン酸やアスコルビン酸(ビタミンC)のような酸が多いソフトドリンクやピクルス、柑橘類のような飲食品の消費が多ければより歯が侵食される

飲食とう蝕


飲食の直後は、口腔内の細菌が糖分から酸を作り出して歯垢のpHが低下する。平常時は平均的にpH6.8だが、飲食によりpH4〜6に急低下し、その後ゆっくり1時間くらいの間に回復する米満正美、小林清吾、宮?秀夫、ほか 『新予防歯科学3版-上』 医歯薬出版、2003年11月。ISBN 978-4263455678。67頁。。これにより歯の脱灰が進む臨界pHを超えると歯のエナメル質が脱灰され溶けはじめる。臨界pHは、一般にpH5.5以下であるといわれているが、歯の石灰化度によっても変化する。たとえば、歯の石灰化度が永久歯よりも低い乳歯では、これより高いpHでも脱灰が進む。ステファンカーブというグラフで知られているが、砂糖水でうがいをした2〜3分後に、最もpH値が下がり酸性に傾く。これが唾液などの働きにより、アルカリ性のほうへpHが上昇していき、一定のpH以上となったときに逆に再石灰化するようになる。一般的には再石灰化まで数十分かかる。糖類の中でも、砂糖の主成分であるショ糖が最もう蝕のリスクを高め、次にブドウ糖や果糖といった単糖類がう蝕を増加させるリスクが高いNeff D. "Acid production from different carbohydrate sources in human plaque in situ." Caries Res. 1(1), 1967, pp78-87. PMID 5228899.
砂糖の濃度が0.025%のショ糖液15mlでも口腔内のpHを5.7にまで下げるペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。71頁。ISBN 978-4874177709。。2.5〜5%の濃度では、pHを4.2〜4.5まで下げる。10%の濃度まで口腔内のpHを低下させていくが、10%以上の濃度では変化がない。穀物に多いデンプンは、pH5.5〜6.0程度にしか下げないペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。91頁。ISBN 978-4874177709。。デンプンに砂糖が混ざった食品は、デンプンだけの場合よりう蝕のリスクが高い。また、代替甘味料には様々な種類があるが、キシリトールやアスパルテームなど臨界pHまで下げない糖類がある。堅いチーズは口腔内をアルカリ性に傾けるJensen ME, Wefel JS. "Effects of processed cheese on human plaque pH and demineralization and remineralization" Am J Dent 3(5), 1990 Oct, pp217-23. PMID 2076251Kashket S, DePaola DP. "Cheese consumption and the development and progression of dental caries" Nutr Rev. 60(4), 2002 Apr, pp97-103. PMID 12002685。シュガーレスガムを噛むことによって、唾液の分泌を高めることが可能である『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889。104頁。 。シュガーレスガムによって再石灰化の促進が観察されているEdgar WM. "Sugar substitutes, chewing gum and dental caries-a review" ''Br Dent J'' 184(1), 1998 Jan 10, pp29-32. PMID 9479811.。食後にフッ化物が含有されたシュガーレスガムを噛むことで、フッ素の効果と唾液量が増すことも加えてう蝕の進行が予防できる。殺菌効果のあるクロルヘキシジンが含有されたシュガーレスガムもう蝕のリスクを低下させるペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。ISBN 978-4874177709。。CPP-ACP(リカルデント)が配合されたガムは再石灰化を促進する。水分に溶けやすいリン酸オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)が配合されたガムによって1〜2週間でエナメル質の再石灰化が確認された稲葉大輔、 小松久憲 『初期う蝕のマネージメント-う蝕を進行させないために』クインテッセンス出版、2004年8月。ISBN 978-4874178140。15頁。。砂糖が入ったガムは唾液が出ることを促進するため、あまりpHを下げない場合がある。野生動物に虫歯は無い。砂糖がない民族にも虫歯は無いが、砂糖が持ち込まれると急速に虫歯が多発するようになる。砂糖の消費を0にすれば、虫歯の発生も0になる。日本は欧米に比較して砂糖の消費は少ないが、虫歯の本数は多い。(エナメル質#破壊の記事にも解説がある)

飲食の回数とう蝕


飲食の回数が増加すると、歯垢のpHが低下している時間が長くなる。このため、歯の脱灰が進み、また、再石灰化量が減少するため、う蝕となりやすくなる。

間食について


厚生労働省によって行われている21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)では、間食としての甘味食品・飲料、特に砂糖がう蝕を誘発するとし、糖類に関する正確な知識の普及と1日3回以上摂取する群の減少を目標としている健康日本21。アメリカ歯科医師会とヨーロッパ小児歯科医師会は、子どもに対して、砂糖を含んだ飲み物を飲む回数を制限することを勧めている。また乳児に対して、睡眠中は哺乳瓶から飲ませないことを勧めているEuropean Academy of Paediatric Dentistry ヨーロッパ小児歯科医師会American Dental Association アメリカ歯科医師会。さらに、母親の口から細菌が感染するのを防止するために、食器やコップを子どもと共有しないことを勧めている。特に砂糖が酸を作り出す。間食としてチョコ・キャラメルなど粘着性があり、糖分が多く含まれているものはなるべく避けた方がいい。クッキー、クラッカーなど意外に多く糖分の含まれている食べ物も出来れば避けた方が良い。食べるのであれば食後にブラッシングを行うか水で口をすすぐのがよい。また、一緒に摂取する飲み物はお茶や水、牛乳など糖分の入っていないものが好ましい。
砂糖を含んだ飲み物、清涼飲料水などを飲み続けたり、口腔内に長く残る飴類をなめ続けるのは良くない。ノンシュガーや代替の甘味料の食品がいい。清涼飲料水には10%前後の糖分が含まれた飲料も多く、スポーツドリンクでも5%前後である食べもの文化編集部『清涼飲料上手な飲み方選び方』芽ばえ社、2003年4月。ISBN 978-4895792677。頻繁に砂糖液で口を洗った場合、pHの最低値が低くなるが、1-2日砂糖を摂取しないだけで改善される『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889。94-96頁。。清涼飲料水には酸性度の強い飲料が多く、歯を浸しておくと歯が溶けることが知られている甲原玄秋、堀江弘 「清涼飲料水がおよぼす歯の脱灰作用」『千葉医学雑誌』77(3)、2001年6月1日、145-149頁。ウーロン茶のようなpHが高いものには、歯を溶かす作用は観察されなかった。こうした飲料は1分で歯を溶かしはじめる。西口栄子ほか 「清涼飲料水によるエナメル質の脱灰」『口腔衛生学会雑誌』45(3)、1995年7月30日、314-321頁。。歯に信頼マークは口腔内がpH5.7以下にならない食品についているトゥースフレンドリー協会

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